江戸川は東京都と千葉県の県境を流れる川だ。東京湾に繋がる江戸川だが、河口付近では中川、荒川、隅田川と川が密集する。周りより少し低いところを流れる江戸川付近は土壌がゆるく、江戸川が氾濫すると洪水になってしまう。
そんな江戸川の氾濫を防ぐための施設が首都圏外郭放水路である。
首都圏外郭放水路は2000億円以上かけて作られた施設群。中でも地下神殿として有名な調圧水槽は、大雨などによる洪水防止のための貯水池の役割を持つ施設だ。
そんな地下神殿へ見学に行った(2019年11月)のでお伝えする。
アクセスは東武線の春日部駅か南桜井駅からバス、または車で直接行くしかない。無料駐車場も備えているため、車でのアクセスが良さそうだ。
自由に見学していいわけではなく、ガイドさんの案内で見学するコースになっている。
まずは別施設で概要についての説明を受ける。
施設内にある首都圏外郭放水路の操作室。特撮ドラマや映画などの出演依頼が多い部屋らしい。
施設での説明を一通り聞き終えると、だだっ広い、サッカーグラウンドのような場所の真ん中にある階段を下りていく。
長い長い階段を下りた先に、地下神殿が姿を現した。
圧巻。
ガイドさんの声が響かないくらい広く、巨大すぎて閉塞感をあまり感じない。
池袋のサンシャインビル1棟分くらいの容積を誇っている。ものすごい水圧にも負けないよう、柱の形や重さにも工夫がされているそうだ。
写真じゃなかなか伝わらないこの世界観。
高さ18mの太い柱が60本、整然と並んでいる。我々は柱の足元にある台形パーツくらいの大きさしかない。
ぱっと見綺麗な地下神殿だが、もちろん施設稼働日は汚れる。川から水を引っ張ってくるため、泥や砂などのものが溜まっていく。
そのため、稼働後は清掃を行っており、それとは別に年に1回、ブルドーザーを降ろして定期的に清掃作業を行うそうだ。
調圧水槽から見た第一立坑。
調圧水槽に水を送り込む役割を持っている、直径約30m、深さ約70mの立坑だ。写真では(調圧水槽からは)上半分しか見えないが、実際はさらに50m深い場所が底になっている。
事前に施設で画像を見せてもらったが、これまた圧巻だった。人間ってすごいなぁと思うばかり。
現在は第一立坑も見学できるツアーが組まれているようだが、僕が行ったときには見学不可能な場所だった。
新型コロナウイルス収束後に、第一立坑見学も含めてぜひ再訪したいと思う。
最後まで見ていただきありがとうございます。
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そんな江戸川の氾濫を防ぐための施設が首都圏外郭放水路である。
首都圏外郭放水路は2000億円以上かけて作られた施設群。中でも地下神殿として有名な調圧水槽は、大雨などによる洪水防止のための貯水池の役割を持つ施設だ。
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アクセスは東武線の春日部駅か南桜井駅からバス、または車で直接行くしかない。無料駐車場も備えているため、車でのアクセスが良さそうだ。
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まずは別施設で概要についての説明を受ける。
施設内にある首都圏外郭放水路の操作室。特撮ドラマや映画などの出演依頼が多い部屋らしい。
施設での説明を一通り聞き終えると、だだっ広い、サッカーグラウンドのような場所の真ん中にある階段を下りていく。
長い長い階段を下りた先に、地下神殿が姿を現した。
圧巻。
ガイドさんの声が響かないくらい広く、巨大すぎて閉塞感をあまり感じない。
池袋のサンシャインビル1棟分くらいの容積を誇っている。ものすごい水圧にも負けないよう、柱の形や重さにも工夫がされているそうだ。
写真じゃなかなか伝わらないこの世界観。
高さ18mの太い柱が60本、整然と並んでいる。我々は柱の足元にある台形パーツくらいの大きさしかない。
ぱっと見綺麗な地下神殿だが、もちろん施設稼働日は汚れる。川から水を引っ張ってくるため、泥や砂などのものが溜まっていく。
そのため、稼働後は清掃を行っており、それとは別に年に1回、ブルドーザーを降ろして定期的に清掃作業を行うそうだ。
調圧水槽から見た第一立坑。
調圧水槽に水を送り込む役割を持っている、直径約30m、深さ約70mの立坑だ。写真では(調圧水槽からは)上半分しか見えないが、実際はさらに50m深い場所が底になっている。
事前に施設で画像を見せてもらったが、これまた圧巻だった。人間ってすごいなぁと思うばかり。
現在は第一立坑も見学できるツアーが組まれているようだが、僕が行ったときには見学不可能な場所だった。
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